ご法要にお供えのオーダー品
何かのおりには、いつもリピートしてくださるお客様よりオーダーいただきました。
残念なことに、お父様がお亡くなりになり四十九日法要のためにとのこと。
大好きだったお父様のために
ご要望といくつかのヒントをいただき、その他、細かなデザインについてはお任せいただきました。
・お仏壇に飾れるサイズであること
・ご葬儀もお母様のご希望で華やかな洋花の祭壇だったこと
・いかにも仏花っぽくならないこと
・その他、お父様の趣味やお好みなどもお聞かせくださいました
四季を感じるような色に
今回はいつもより少しだけ花材選びなど、いろいろな部分で考えました。
まだ、四十九日法要…ここが一区切りとはいえ、あまりにも派手なバラを取り入れるのははばかられる。
和花を使うと、いきなり「和」「仏花」の雰囲気になってしまう。
華やかさと、和風に傾き過ぎない中間地点を模索していきました。
お客様からのヒントを繰り返し読んでいるうちに、何となく感じたメッセージといいますか、浮かんだイメージがあります。
それは
人生は万華鏡のように
同じように時間が過ぎ、日々を重ねたとしても今日という日と全く同じ日は二度とない。
万華鏡のように、二度と同じ色柄が現れるはずもなく、刻刻と代わりに続ける…それが人生。
そんなことを思い浮かべ、お作りしたお供えアレンジはこちら。
少し個性的な花器を選びました。
リーフがぐるりと取り巻くようなデザインです。
今回は敢えて「お花の正面」を決めないスタイルにしました。
お母様がとても寂しがっていらっしゃるとのこと、お仏壇に向かうその日の気分によって、お好みのアングルで違う表情を楽しむことで、少しでも寂しさを癒していただきたいと考えたのです。
ワンランク上の美しいデンファレ・ソニアもとても美しいです。
花器が真っ白なので根本にも落ち着きのある、ワインレッドを入れてみました。
フワフワで明るいイエローのテマリソウ。
真っ白のバラも入れてみました。
エバーグリーンのフレンチフィリカもちらほらと。
楽しいことが大好きだったというお父様に「明るさ」という花言葉がぴったりです。
永遠に果てない命など存在しないけれど、次の代へまた次へ脈々と受け継がれる生命。
亡くなっても今生きている子孫の心にずっと生き続ける存在であり、愛を注ぎ続けてこれらた方なのだとお察しします。
どうぞ安らかに…
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