ハーバリウムの鑑賞期間の実験と考察
湘南平塚でプリザーブドフラワー教室主宰&TCマスターカラーセラピスト。
平塚 花とクラフト華鈴(かりん)です。
ご訪問ありがとうございます。
お手入れ要らずで美しく長く咲き続けるプリザーブドフラワーをご自分でアレンジメントをしてみたい方に少人数でレッスンをしています。
カラーセラピーセッションではご自身に気づき、自分を癒す方法もお伝えしていきます。
色褪せてしまう花材もあるのです
本日は私がこの一年間ほどの期間で花材による変化について、少し試していたことについて書いていきます。
まず、ハーバリウムという新しいお花のカテゴリーができ、大流行になったのかこの2年間ほどでしょうか。
最近はずいぶんその認知度も上がり、イベントなどに出店していても興味を持つ方の年代の幅も広いことを実感しています。
製作するのも比較的簡単で、見栄えも良く今ではお花屋さんに限らず、あちこちの雑貨を扱うお店でもみかけるようになりました。
私自身も講習会に参加したこともあります。
仕入れに行っても思うように花材が入手できなくなり、爆発的人気と勢いには驚くばかりでした。
どれくらいの期間鑑賞できるのか?
とにかく気になるのは「新しい分野なので分からないことが多い」ことでした。
レッスンやイベントでの出店でもお客様にどれくらいの期間、美しい状態を保てるのか断言しづらいことが心苦しく思いました。
色々調べましたが「数か月~2、3年」と期間の幅は広く曖昧な表現ばかり。
それはそうでしょう…まだ生まれたばかりのこのハーバリウムの数年後の様子は誰も見ていないのですから。
1年3か月ほど前に、実験的に作ったものの現在の様子をご覧ください。
中に入っているのは元はもっと鮮やかな赤いドライフラワーのバラでした。
後ろの方に見えるグリーンはプリザーブド加工されたモス(こけ)です。
下の方にコロコロあるのはペイントされたストーン。
ペイントされた染料が溶け出すか観察するためでした。
このボトルに関して言えば、ドライフラワーの赤いバラは褪色というか、変色が1か月弱で始まりました。
つまり、バラの花を美しい状態で鑑賞するのはたった1ヵ月と言えるでしょう。
オイルの濁りはなく、ペイントされたストーンにも変化はありません。
次のボトルです。
画像からもお分かりいただけるように、オレンジのスライスは鮮やかな色から、全く美しさが消え、茶色っぽく変色して汚らしくなってしまいました。
オレンジに関しては、オイルに浸さない状態で温度湿度管理の元、在庫として持っていましたが、やはり黒に近い茶色になってしまい、使い物にならず廃棄しました。
シナモンスティックは始めと同じ状態です。
ちなみにオレンジスライスとシナモンスティックのオリジナルの色をご参照ください。
(画像は製品カタログからお借りしました)
ボトル裏側の花材もご覧ください。
左上に見えるオレンジとグリーンのペッパーベリー(プリザーブド加工品)
アジサイ、モス(こけ)もプリザーブド加工されたものですが、これらについては褪色・変色はありませんでした。
まとめ
あくまでも私の実験結果からの見解です。
1.ドライフラワーは褪色・変色のスピードがかなり早く、1か月程で鑑賞期間は終わる可能性があります。
2.ただし、ドライフラワーでもパキパキと硬い感触で小花などはその限りにあらず。
1年経過してもまったく変化もなく美しい状態のものも実際にあります。
3.プリザーブドフラワーに関しては、アジサイの品種により、透け感が強くなってしまうこともあります。
全般的に良好な状態を1年程は保つことができると思われます。
4.アーティフィシャルフラワーは仕入れ先での様子…染色液がオイルに染み出て、オイルの色が変わってしまうものがあるようです。
5.小物類で使用した、珊瑚砂、貝殻、ガラス玉、ビーズ、ドライの木の実には劣化や変色は見受けられませんでした。
本日もおつきあいくださり、ありがとうございました。
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